風水・陰陽五行説と色の関係とは

ベッドシーツの色、パジャマの色、歯ブラシの色、コップの色、食器の色、洋服の色・・・
朝起きてから目の前にはたくさんの色が溢れています。
ですが、色について普段はそれほど意識することはないかもしれません。
このブログでは「風水と色はどう結びつくのか?」「東西南北・方位におすすめの色」をお伝えします。
最後まで読むと、風水や陰陽五行説と色の関係が理解できるようになります。
風水とは
風水とは、今から約四千年前に中国で発祥した、「気」の力を利用した環境学のこと。
この世に存在するすべてのものには流れがある。と述べています。
そして、「環境が運を決める」というのが、風水の基本的な考え方。
簡単に言うと、衣・食・住、行動で、流れてくる良い気を受け止め悪い気を受け流し、開運していこう!というのが風水です。
いい運がやってくるとはいっても、ただ待っているだけでは開運できません。
何かしらの行動を起こさなければ、何も変わりませんからね。
そこで、「色」を使うんです!
風水と陰陽五行説と色の関係
風水では、地上のすべてのものは太陽からパワーをもらって力を発揮すると考えられています。
太陽の光によって現れる「色」は、パワーの象徴です。
「西に黄色いアイテムを置いて金運アップ」など色を意図的に使って、開運効果を高めることができるのです。
風水の基本は「陰陽五行説」にあります。
また漢字ばかりの難しい言葉が出てきた・・・と思っていませんか?
「陰陽五行説」について出来るだけわかりやすく説明するので、ご安心ください。
五行思想・陰陽五行説とは

「五行思想」とは、この世の自然界に存在するものはすべて「木・火・土・金・水」の5つの要素に分類される。という考えです。
単に5つの要素というだけでなく、変化の中における5種の、状態、運動、過程という捉え方もされます。
木(もく )
木の花や葉が幹の上を覆っている立木が元となっていて、樹木の成長・発育する様子を表す。
「春」の象徴。
火(か)
光り煇く炎が元となっていて、火のような灼熱の性質を表す。
「夏」の象徴。
土(ど)
植物の芽が地中から発芽する様子が元となっていて、万物を育成・保護する性質を表す。
「季節の変わり目(夏の最終日)」の象徴。
金(きん・ごん)
土中に光り煇く鉱物・金属が元となっていて、金属のように冷徹・堅固・確実な性質を表す。
「秋」の象徴。
水(すい)
泉から涌き出て流れる水が元となっていて、これを命の泉と考え、胎内と霊性を兼ね備える性質を表す。
「冬」の象徴。
例えば素材だと「木」は木製、「火」はプラスチック、「土」は陶器、「金」は金属や鉱物、「水」は暗い場所にあるガラス製品、に当てはめられます。
また、五行それぞれの関係には相性があり、
相手を生み出す相性のよい関係を「相生(そうしょう)」
相手の働きを弱める悪い関係を「相剋(そうこく)」
といいます。
「相生」「相剋」は色を使う上で結構大事なポイントですので、覚えておいてソンはありません。

「陰陽五行説」とは、「五行思想」の5つの要素それぞれ「陰・陽」どちらかの性質を持つ。という考えです。
「陰・陽」はお互いに相反する存在、例えば「陰」は女、月、夜などを表し、「陽」は男、太陽、昼などを表します。
対立するのではなくお互いが補い合い支えあっている存在です。
五行と色
五行と色の関係を理解できたら、どの方位にどの色を置けばよいのか?ということも自分でわかるようになります。
五行に対応する色と方位について説明していきますね。
まず、五行に対応する色は正色と間色があり、以下のように言われています。
正色(せいしょく)・・・高貴な色
間色(かんしょく)・・・卑しい色
【正色】
- 木→青
- 火→赤
- 土→黄
- 金→白
- 水→黒
【間色】
- 木→縹(はなだ)藍だけで染められる、薄い藍色
- 火→紫
- 土→緑
- 金→紅
- 水→黄土 黒と黄色の混ざった色
【方位】
- 木→東
- 火→南
- 土→中央
- 金→西
- 水→北
この関係を風水で家の中に適応すると、東のエリアには木の正色「青」と、相生で木を生み出す水の色「黒」を使うと、五行の働きが増して運気アップすると考えられます。
一方、東のエリアに木の間色「縹」と、相剋で木を切り倒す金の色「白」を使うことは避けなければいけません。
前述した「西に黄色いアイテムを置くといい」というのも、相生の関係で西をパワーアップさせるのは土の黄色だから、ということになります。
五行対応表
方位、色、味・・・あらゆるものに五行が対応しています。
代表的なものを表にまとめました。参考にしてみてくださいね。
五行 | 木 | 火 | 土 | 金 | 水 |
五色 | 青(緑) | 紅(赤) | 黄 | 白 | 玄(黒) |
五方 | 東 | 南 | 中央 | 西 | 北 |
五時 | 春 | 夏 | 土曜 | 秋 | 冬 |
五星 | 木星 | 火星 | 土星 | 金星 | 水星 |
五味 | 酸 | 苦 | 甘 | 辛 | 鹹(塩辛さ) |
五臓 | 肝臓 | 心臓 | 脾臓 | 肺 | 腎臓 |
五腑 | 胆 | 小腸 | 胃 | 大腸 | 膀胱 |
五情 | 怒 | 喜 | 思う | 悲 | 恐 |
五塵 | 色(視覚) | 触(触覚) | 味(味覚) | 香(嗅覚) | 声(聴覚) |
五獣 | 青龍 | 朱雀 | 麒麟 | 白虎 | 玄武 |
五徳 | 仁 | 礼 | 信 | 義 | 智 |